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“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2) (ファミ通文庫) 評価レビュー

ふりがな ひかるがちきゅうにいたころ
販売元 エンターブレイン
著者名 野村 美月
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評価数:1
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みんなの評価レビュー

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 Good!!:3 悲しさと寂しさとそして咲き誇る笑顔
11/09/04 02時 見た範囲or攻略時間:2巻  ID:ODU4Qf4s

ハーレム皇子が生前に交わした約束を代理で果たしていくミステリックラブストーリー第二弾。
今回のヒロインは表紙のキャラのとある理由から不登校になり、家から一歩も出ない生活を送る引きこもり少女・夕雨です。
優しく包んであげないと壊れてしまいそうな、はかなげな雰囲気が保護欲をそそりますね。
なんとも男性の好きそうなフェミニンなヒロイン像ですし、「守ってやりてぇ…!!」タイプな彼女に心惹かれた方も多いのではないかと。

残念ながら1巻でのヒロインだった葵はほとんど登場しません。
あんな極上の女の子からあっさり離れて、また新しい(それもこれまた特級の可愛らしさなのです!)女の子を出してくるとか、なんてぜいたくなシリーズなんでしょうか。

てっきり葵を(是光にとっての)メインヒロインにしつつ、各巻でゲストヒロインを招くスタイルなのかと予想していたのですが、むしろ葵にはほとんど出番がなく、全面的に夕雨にスポットを当てた書かれ方だったので意外でした。

とは言え、「優しくも不器用な"恋"達が織りなす心苦しくなるほどの切なさと甘酸っぱさ」&「ヒカルの死の真相に少しずつ近付いていくミステリアスな緊張感」という2大要素は健在で、それぞれの別の意味でドキドキさせられました。
ある意味その道のスペシャリストであるヒカルは別としても、主要キャラ達は基本的に恋愛経験に乏しいので、大人の様にスマートな駆け引きが出来るわけではないのがポイントでしょうね。

はじめての気持ちに戸惑うもの、気持ちを自覚した上でどうすべきか悩むもの、行動したはいいが思うような効果が上げられずに身動きがとれなくなるもの、と、それぞれが拙いなりに必死で自らの想いと向き合おうとする、もしくは扱いきれずに持て余す様子が胸キュンでした。
相変わらず是光のお人好しっぷりが光っていましたね。
いや悪い意味ではなくて、ほんとに凄いと思うんですよ。
いくら誤解の目で見られることに慣れているとはいえ、今回はヒカルの殺害容疑者とまで疑われています。
そんな中でも疑惑が広がるのを恐れずに、他でもないヒカルのために、そして夕雨のために走り回れる是光は実に格好良い。

また、夕雨の事情を全て把握しつつも、既に幽霊となってしまったヒカルが、どんな想いで是光に彼女のことを託し、見守っていたのか?というのも大きな見どころかと。
ヒカルの事だからきっと深い事情があるんだろうな~、というのは予測していましたが、終盤の彼のモノローグが涙腺ブレーカー過ぎて(´;ω;`)ブワッ

夕雨の心の中でヒカルの想いが正しく理解された時、既に彼は故人になっていて…というのももちろん切ないですが、彼女がそれを理解した後でとるだろう行動も、それに対して是光がどう動き、傷付くだろうかということも全て推測しつつ、自分に出来ることと出来ないことを自覚した上で夕雨との約束を果たそうとしたヒカルの思いの深さが胸にグッと来ました。
少しずつ距離が近付いていく夕雨と是光のやりとりが素晴らしかったです。
何も言わないヒカルに苛立って、無茶なやり方で夕雨を傷付けてしまい、自分も傷付きながらも、彼女の心を解いていった是光。
そして自身の胸には、今まで感じたことのなかった不思議な熱さが……。
恋の芽生えとはこんなに息苦しくて切なく突き刺さるものだったでしょうか。
ああ、なんて素敵なんだろう。恋を知らないふたりのぎこちなさがとても愛しくて、どこか淋しい。
胸を締め付けるような、それでいて温かさに満ちたラストシーンがたまりません。
本当に、この巻だけでひとつの作品にしちゃってもいいんじゃないかと思えるくらい、熱くて美しい恋物語でした。

さて、そんなわけで夕雨の魅力が丁寧に描かれた今巻でしたが、忘れてはならないのが我らが「ぱーぷる姫」こと帆夏で御座いますのことよ!
夕雨の為に駆けずり回る是光の姿を見て、彼の心中を痛いほどに理解してしまう帆夏の構図が切ない&いじらし過ぎて応援せざるを得ないw
シリーズの今後的に、今巻で葵にベッタリにならなかった分、帆夏にも大きなチャンス到来か!?と思った瞬間に是光本人は夕雨ルートに突入していたのは皮肉でしたが、そんな帆夏の心境が丁寧に掘り下げられていた分、読者が感情移入出来る要素は多かったかと。
個人的に、本シリーズ正ヒロイン=帆夏ということで把握しましたw

それだけでもわくわくが止まらないというのに。
今回も健気な想いが魅力的だった帆夏や、なんとまあ、あの葵まで参戦してくるというのですか。
恐らく生涯初めてであろう恋愛のごたごたに、是光がどんな風に感じ、行動していくのか、今から楽しみです


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

しぐれ No.11399にコメント
Good!! [[email protected]資本主義の豚] [イルカ] [niko]

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