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評価数:1 |
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誰にとっても小学校時代のアルバムというコンセプトのもとに書いたという作品。皆さんは小学校のころの楽しかったこと、悲しかったこと、腹立たしかったことなど諸々の思い出をどこまで覚えていますか?私はやはり楽しかったことよりなぜか恥ずかしい思いをしたことやあの子が好きであの子が嫌いだったなんて意外に覚えているものだなと思いました。でも、思い返せば負の財産が多かったような気もします。この作品の文中にもそんな光景が出てきます。作者もあとがきで述べていますが、子どもは、子どもであるために何かをのみこんでいる・・・。忘れていた記憶の中に呼び起こされたような言葉でした。つい最近まで小学生だった人からもう何年もたってしまった人まで忘れがちだった子ども時代を思い出させてくれる作品になると思います。